SECが発表した重要な新規制がDeFiの動向に大きな影響を与えるかもしれません

実際、DeFiの構造に大きな影響を与える可能性があります。なぜなら、SECの規定により、市場メーカーとして活動する場合は、SECに登録し、規制を遵守する必要があるからです。

具体的には、「特定の取引業者の役割を果たす市場参加者、特に市場で重要な流動性を提供する市場参加者は、SECに登録し、自律組織のメンバー（SRO）になり、連邦証券法および監督義務を遵守する必要があります」という新たな規定が導入されました。

これは、DeFiにおける「AMM」（自動マーケットメーカー）と呼ばれる役割、およびそれを構成する「LP」（流動性プロバイダー）にも影響を及ぼす可能性があります。つまり、DeFiの流動性を提供するLPは、市場メーカーとして認識され、SECの規定に従う必要があるかもしれません。

一方で、プロジェクトの流動性が限られている場合、SECの規定に違反しているとしても、問題になる可能性は低いでしょう。しかし、トッププロジェクトが大規模な流動性を持ち、市場で重要な役割を果たす場合、SECの介入が予想されます。

つまり、DeFiの未来にとって、SECのこの規定は非常に重要なものとなる可能性があるのです。

もしも『あなたが証券である？』となったら、どんなことが起こるでしょうか？

そうですね、多くの方がおっしゃるかもしれません。「これはただのコードで、しかも分散型だ」と。その通りです。しかし、コードに「流動性」を提供しているのは、資産を保有している中央集権的な「実体」です。もちろん、それがAIチームの流動性プールであると主張することもできますが、最終的な収益者が誰であるかを考慮する必要があります。もし収益者がブラックホールであれば、それは問題ありませんが、もし実体の個人であれば、この新しい規制が適用されます。

さらに、この規制が暗号の世界に本当に拡大されるかどうか（すでにDeFiには適用されていることが確認されていますが）、現時点ではわかりません。ただし、わかっていることは、この規制が暗号の世界を100％含んでいることです。SECがどのように実施するかにかかっているだけです。

PS：では、この規制のデメリットは何でしょうか？聞くまでもありませんよね？SECは個々の人物に対して簡単に手を出しません。執行コストが高すぎ、収益が低すぎるからです。また、個々の人物自体がプロジェクトに大きな影響を与えることはありません。ただし、SECの「証券」の管轄範囲内にある場合、SECの召喚状を受け取る可能性が高くなります。言い換えれば、あなたまたはあなたのプロジェクトがSECのリストまたは視界にない場合、すべての流動性があなたのものであっても大丈夫ですが、あなたまたはあなたのプロジェクトがSECによって「監視」されている場合、リスクが高くなります。

さらに、別の例を挙げましょう。前回SECがいくつかのトークンを「証券」として公表し、あなたがそのうちの1つを最大の流動性提供者として認定された場合、あなたはどうなりますか？

ここでの「あなた」は、プロジェクトの可能性があり、または市場参加者の中で重要な流動性提供の役割を果たすことがあります。特に、流動性が5,000万ドルを超える場合です。

PS2：現時点では、5,000万ドルの閾値についてはまだ議論が定まっていないようです。とりあえず、5,000万ドルとしておきましょう。5,000万ドルは、ゲイリーが当時ためらった数字であり、最終的な数字ではないかもしれません。