安定コインの市場規模が2022年5月以降18か月連続で下落していることを報じています
EUでは、2023年5月に「Markets in Crypto-Assets(MiCA)」という暗号資産規制法案が採択されました。
2023年7月20日時点で、安定コインの時価総額は1,500億ドルに下落しました。この下落の原因として、規制面での不透明感や、ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」の価格暴落が挙げられています。
安定コインの時価総額の変動
2022年11月、安定コインの時価総額は1.5兆ドルを記録していましたが、2023年7月20日には1,500億ドルにまで落ち込みました。この減少は、2022年5月から18ヶ月連続で続いています。
規制の影響
EUでは、2023年5月に「Markets in Crypto-Assets(MiCA)」という暗号資産規制法案が採択されました。MiCAには、ステーブルコインの発行者への一定の義務が含まれています。規制面での不確実性が増すことで、多くの投資家が安定コインに対する信頼を失い、市場が下落していると考えられます。
USTの価格暴落
ステーブルコインであるTerraUSD(UST)は、アルゴリズムを利用してドルとの価値を保持していました。しかし、アルゴリズムの不具合が原因で、その価値を維持できずに大幅に下落しました。これが安定コイン市場全体の信頼性を低下させ、さらなる下落の要因となっています。
今後の見通し
MiCAの具体的な施行や、規制がどのように整備されるかによって、安定コインの市場は回復するかもしれません。しかし、現時点ではまだ不透明な部分が多く、その動向には注意が必要です。
まとめ
安定コインの大幅な下落は、暗号資産市場全体に影響を及ぼす可能性があります。特に、安定コインは市場の流動性や、投資家のリスクヘッジの手段として使用されているため、その動向は暗号資産市場の健全性にも関わる大きな要因となります。今後の市場の動きには、十分な注意が求められます。
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